コンフュとは
メインビジュアルに配置しているコピー「あたまがコンフュする前にググろう」は、ファイナルファンタジーシリーズをプレイしたことがある方ならわかるはず。決して拡張子の「.conf」のことではない。
ロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズで使用される呪文。敵を混乱させる。
コトバンク
ファイナルファンタジーシリーズでは、最新作はわからないが、ほぼすべての作品に登場する。語源は“混乱”を意味する英単語「confusion」。ちなみに私の大好きなロックバンド、Jannne Da Arcのインディーズ曲の曲名でもある。
さて、このコンフュだが、混乱という意味で使っているが、「あたまがコンフュ」とはどういう意味だろう。
仕事をしているときに、緊急性・重要性をどちらも問われるが、正しい答えを導き出せない状態のときに「デバフかかってるわ~」と思っているので、上長などに「あたまが混乱してきたので、ちょっと情報を整理させてください」と言ったエピソードからとっている。
コピーとしてはなかなか適しているかどうか、というところでは全く適していない。なぜならコピーライティングとしては認知度の度合いも考慮するので、ゲームに登場する造語を使うというのは、ビジネスとしては使わない。ビジネスとしてダメならば、個人で使うのみ。
実際の現場での混乱において
自分自身の経験として、混乱は多くある。もっとも、TPOに分けるとかなりの種類の混乱がある。
「緊急性」を問われる場合の混乱
いわゆる「なるはや」の最上級。難しい言葉で示すなら喫緊と呼ぶべきでしょうか。
顧客対応によく緊急性が上がる。クレーム対応や、タイムリミットがある場合。対法人の顧客において、タイムリミットは先方の営業時間ないし業務対応可能時間。
紙媒体のデザイン、DTP関係の方はわかると思いますが、校了までから入稿までの入稿用データの用意などがよくある。
リーフレットのデザインをしているデザイナー、つまり私からしてみれば入稿完了さえすればよい。しかし、物事とは順序がある。
まず、そのリーフレットはいつ(Timing)、どこで(Space)、だれが(We/It)、だれに対し(Target)、どんなリーフレット(何=Object)を、どのように使われるのか(How to use)という大前提がないとデザインできない。
簡単に仮の設定をすると、
賃貸不動産の営業が、新社会人の内覧キャンペーンを訴求するために、今月末までに資料請求をしてくれた方向けに、駅前で配る
という設定である。
今月末までに資料請求をする新社会人というのが、ターゲット。依頼してきた営業によると、新卒であれば22歳前後。仮に都市部で6万の家賃で1R~1Kと仮定して、単身者向け賃貸マンションはザラにある。そこで自分たちの強みを活かしつつ、訴求力の高いリーフレットをいつまでに用意しなければならないのか?考える時間はあとどれくらいあるのだろう…と思ってハッと気がつく。
つまり期日設定がない。
期日設定がなければ、逆算して推敲する時間が限られ、中途半端な出来にしかならないか、練るに練って間に合わないかのどちらか。ここでもう混乱が発生している。
デザイナーである自分が「いつまでに手元にあればいいですか?」ときくと、営業は「なるはやで、駅前で配るから多めね~」と返してくる。ここで重ねがけした混乱が生まれている。
そして、ようやく全容を確認した時点で、タイムリミットがやっと判明している。遅すぎる。すべては逆算思考をしなければ最短ルートでベターな仕事をこなせない。
この場合の緊急性というのは「全容把握」の緊急性です。
「緊急性」を問われる場合の混乱の解決策
これが最適解、というわけではないが、YES/NOで答えられる質問をひたすらヒアリングしてからアサインしてもらわないとダメです。マネジメント上、このあたりを省略して行動に移す方がいますが、ここをしっかりしないと現場は「混乱」するんですね。私は慣れましたが、過去の私には慣れてほしくありません。お腹痛くなったし。
何を作るか、の前に、「どのような形でいつまでにいくつ手元に必要か」を一発目にヒアリングし、確定させてそれが物理的に可能なのかを確認しましょう。残業ありきの工数計算ははっきりいって借金と同じと思ってください。ペットのしつけのようにしっかり理由を説明して断ることも仕事です。嫌われてもいいんです。出来ないものを出来ると言ってしまう方がおかしいんです。リスクヘッジは会社のため、利益のため、そして自分自身のためです。
そうしなければ「いつでも頼めばなんとかなる」と、負のスパイラルが生まれ、ムダな混乱を予防できます。
「重要性」を問われる場合の混乱
いわゆる「うおお、気合い入れっぞ」系タスクの混乱です。
そのタスクの成否の結果によって、仕事そのものの、もしくはプロジェクトそのものの成否までに影響される正確さを要求されるものです。たとえば、先の緊急性に登場したリーフレットの資料請求の受け皿のタスク、と仮定しましょう。
賃貸不動産の営業が、新社会人の内覧キャンペーンを訴求するために、今月末までに資料請求をしてくれた方向けに、駅前で配った受け皿として、LPとその中に物件情報と内覧希望メールフォームを用意するようにアサインされたタスク
長いですね~。もし緊急性のあるエラーと合わさったら詰んでます(笑)
ぶっちゃけ賃貸系の企業の風潮はわかりかねますが、シーズンごとに計画的に狙っていけば管理会社から入る利益と、仲介手数料などを考慮すると広義でイケイケな方が多いのが私の実体験です。宅建取ってジョブチェンなんて話は聞きたくないのに聞きますね。
補足設定として、この場合のリーフレットはうまくいってます。あとはQRコードなりを用意するだけという状況で、時間的余裕を持っています。
LPはつくったことはあるものの、導線としての着地の手段をメールフォームだけでどの程度効果があるのかを知りませんが、「タスク振られた以上、がんばります」と、とりあえずで作ります。あれ、どうしてこのLPメールのフォーム作ってるんだろう、まぁ指示あるしこれでいいかな…新卒だったらフレッシュだよね…と思いつつデザインカンプを用意していきます。ブラッシュアップするために客観的意見ほしいし上長に確認…と、ここで見せて怒号が飛んできて混乱します。
ある意味では怒号が混乱の原因なのですが(笑)あってもなくても、指摘を受けるので、「え?」と混乱するわけですね。さて、どうして混乱しているのでしょうか。
めちゃくちゃ主観で進めてしまってるんですね。新卒をターゲットにしてメールフォームというのも調査不足、現場の勉強不足、いわゆるマーケティングにおける失敗につながる要因です。
つまり、よくわからないのに言われたとおりだけで進めてしまって何も確認していない。暫定して留まった知識だけで仕事を進めている。言われたとおりにしたのに混乱です。
この仮で出てきた会社、圧倒的にヒアリング不足な設定なんですが、ミーティングを行っていないんでしょうか。各分野、各部署、各人での連携が壊滅的です。どうしたらいいのか混乱MAXです。
この場合の重要性というのは「視点・視野・視座」の重要性です。
「重要性」を問われる場合の混乱の解決策
ヒアリングは緊急性のときに述べたので、重要性にかかわることのみを下記に記しますね。
プロジェクトの目的、その先を聞き取った上で「言われたとおり」なのか、何も知らない状況で「言われたとおり」なのかでは、天地の差があります。
とりあえずやってみるチャレンジ精神を否定しているわけではありませんし、石橋を叩き割って渡れという意味でもありません。注視すべき点は、指示されてすぐに自分に慢心があるせいでさっさと進めてしまう仕事のやり方です。
起点と終点は何なのか、その先を聞き取り、B案C案を考える必要があります。要は引き出しの数です。引き出しの数は武器です。短刀だけでゲームをクリアする縛りプレイをわざわざビジネスでする必要はありません。
なので、解決策としては、指示を受けようが受けなかろうがずっと情報収集を繰り返し、アウトプットできるようにすること。
今回の例でいえば、ターゲットが新社会人で若いのでメールをどの程度見るのかどうか(開封率)の市場調査を行う、指示者がメールフォームと言った意図を理解する前に、マーケティングのためのセグメント設定を事前に施す必要があるのか、という調査および勉強が不足しているのです。だから、もっとググりましょう、もっと知識を集めましょう、もっとベターな答えを調べましょう。これが答えです。技術はもちろん、市井、流行、すべて日進月歩です。その時期、その場所、さまざまな環境下が同じとは限りません。10年前にうまくいったことが、現在必ずうまくいく保証はありません。
簡単にいえば「その時期の新卒はメールフォームとLINEとInstagramならどれが反応がよく、どれが結果的な数字に反映されるのか」を調査して、それから決裁をもらって実行しましょう。また、受動的姿勢だけでは、ただのコミュニケーションエラーだけで片付けられ、根本的要因に気づきません。人とのコミュニケーションに難がある方にこそ、事前準備を凡事徹底する必要があります。
まとめ
今回はあえて2つに絞って記事化しましたが、書籍『7つの習慣』などでご存じの方も多いと思いますが、緊急度と重要度のマトリクスのことです。タスク処理における効率化をお考えの方は、このマトリクスをググって当てはめて行動にうつすのもよいかもしれません。
時間管理に関してわかりやすくまとめられているページがありますので連携いたします。


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